管制機関の種類

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管制機関の種類|ACC・進入管制所・TWR・AFIS・FIC

✈ 学科・口述試験対策 📖 読了約8分
定義
航空交通管制(ATC:Air Traffic Control)とは、航空機の安全・秩序ある運航を確保するために、管制機関が航空機に対して指示・情報・助言を提供するサービスをいう。日本では国土交通省航空局が管轄し、飛行フェーズに応じてACC・進入管制所・TWR・AFIS・FICの各機関が役割を分担している。

01航空交通管制とは

🙋

学生パイロット

「タワー」とか「アプローチ」とかいろいろ呼び方があって混乱します。全部同じ管制機関じゃないんですか?
全然違う。飛行のフェーズによって担当する管制機関が変わるんだ。地上走行や離着陸はタワー、空港周辺の出発・進入はアプローチ、高高度の巡航はセンター(ACC)。それぞれ担当空域が決まっている。管制塔がない飛行場ではAFISという情報提供サービスになる点も覚えておこう。

教官

航空交通管制は「空の交通整理」とも言える仕組みだ。パイロットは飛行のフェーズ(地上・離陸・巡航・進入・着陸)に応じて、異なる管制機関と交信しながら飛行を進める。どの機関がどの役割を担っているかを正確に理解しておくことが、安全な飛行の基本となる。

🔑 管制機関は飛行フェーズによって変わる。「地上→タワー→アプローチ→センター」という流れを大まかに把握しておくと、各機関の役割が理解しやすい。

02管制機関の種類と役割

略称 正式名称 主な役割
ACC 航空路管制所(Area Control Center) 高高度・航空路上を飛行する航空機を管制。日本では札幌・東京・福岡・那覇の4か所に設置
進入管制所 進入管制所(アプローチコントロール) 空港周辺の進入・出発管制を担当。アプローチコントロールとも呼ばれる。レーダーを使用して航空機を誘導
TWR 飛行場管制所(Aerodrome Control Tower) 飛行場およびその周辺の管制。滑走路の使用許可・離着陸許可・地上走行の管理を担当。管制塔(タワー)が設置された飛行場で実施
AFIS 飛行場対空援助業務(Aerodrome Flight Information Service) 管制官が常駐しない飛行場で提供される情報提供サービス。管制「指示」ではなく「情報提供」のみ。パイロットの自己責任による判断が求められる
FIC 飛行情報センター(Flight Information Centre) 飛行情報区(FIR)内の航空機に対して飛行情報・警急業務を提供。管制指示は行わない。NOTAMや気象情報の提供も担う

03各機関の担当空域

各管制機関は担当する空域・高度帯が決まっている。飛行計画を立てる際には、どの空域でどの機関と交信するかを事前に把握しておくことが重要だ。

機関 担当空域・高度 主な交信フェーズ
ACC 航空路・高高度空域(概ねFL245以上) 巡航中(航空路飛行)
進入管制所 空港周辺・低高度(概ねFL245以下) 離陸後・進入前
TWR 飛行場とその周辺空域(管制圏) 地上走行・離陸・着陸・場周経路
AFIS 管制塔のない飛行場周辺 離着陸時の情報入手
FIC 飛行情報区(FIR)全域 飛行前・飛行中の情報収集
🔑 AFISとTWRの最大の違いは「管制指示を出せるかどうか」。TWRは「Cleared for takeoff(離陸許可)」などの指示を出せるが、AFISは「Traffic in the area(周辺に航空機あり)」などの情報提供のみ。AFISでは最終判断はパイロット自身が行う。

04管制機関との交信の流れ

🙋

学生パイロット

実際の飛行では、どの順番で管制機関が変わっていくんですか?
出発前にFICやATISで情報を収集して、地上ではグランド(タワー)、離陸はタワー、その後アプローチ、巡航でセンター、到着でまたアプローチ、着陸でタワーに戻る流れだ。ヘリコプターは低高度が多いからセンターと交信する機会は少なくて、タワーとアプローチが中心になる。

教官

順序 フェーズ 交信機関 主な内容
出発前 FIC・ATIS 気象・NOTAM情報の収集
地上走行 TWR(グランド) タキシング許可の取得
離陸 TWR 離陸許可の取得
上昇・出発 進入管制所(アプローチ) 出発経路の誘導
巡航 ACC(センター) 航空路管制・高度管理
進入 進入管制所(アプローチ) 進入誘導・着陸順位の調整
着陸・地上 TWR 着陸許可・地上走行の管理

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05口述試験 Q&A

👨

試験官

AFISとTWRの違いを説明してください。
TWR(飛行場管制所)は管制官が常駐し、離着陸許可・地上走行許可などの管制指示を発出できる機関です。一方AFISは管制官が常駐しない飛行場で提供される飛行情報サービスであり、管制指示は発出できず情報提供のみを行います。AFISの提供する情報はあくまで参考であり、最終的な安全確保の判断はパイロット自身が行う必要があります。

受験者

キーワード:TWR=管制指示あり・AFIS=情報提供のみ・指示なし・最終判断はパイロット
👨

試験官

日本のACCは何か所に設置されていますか?また場所を答えてください。
日本のACC(航空路管制所)は4か所に設置されています。札幌ACC・東京ACC・福岡ACC・那覇ACCです。それぞれが担当する飛行情報区(FIR)の航空路上を飛行する航空機の管制を担います。

受験者

キーワード:4か所・札幌・東京・福岡・那覇・それぞれのFIR内の航空路管制を担当
👨

試験官

ヘリコプターの飛行でACCと交信する機会が少ない理由を述べてください。
ACCは主に高高度・航空路上を飛行する航空機を管制する機関です。ヘリコプターは固定翼機と比較して低高度での飛行が多く、航空路を飛行する機会も少ないため、ACCと交信する場面は限られます。ヘリコプターの日常的な飛行ではTWR・進入管制所・AFISとの交信が中心となります。

受験者

キーワード:ACCは高高度・航空路管制・ヘリは低高度飛行が主のためTWR・進入管制所・AFISが中心

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まとめ

  • ACC=航空路管制所。日本に4か所(札幌・東京・福岡・那覇)。高高度・航空路を担当。
  • 進入管制所(アプローチコントロール)=空港周辺の進入・出発を担当。
  • TWR=飛行場管制所。管制塔から離着陸・地上走行の管制指示を発出。
  • AFIS=管制なし飛行場での情報提供サービス。指示は出せない。
  • FIC=飛行情報センター。飛行情報・警急業務を提供。管制指示は行わない。
【免責事項】本記事は口述試験対策を目的とした解説記事です。記載内容は執筆時点の情報に基づいており、法令・制度の詳細は変更される場合があります。実際の飛行および試験準備にあたっては、最新のAIP(航空路誌)・航空法令・所属訓練機関の指示を必ずご確認ください。
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